地中に埋まっている遺跡や土器などを発掘していく「遺跡発掘作業員」のアルバイト。
遺跡発掘作業は、どんな服装で参加したらいいのでしょうか?
「動きやすいもので」と言われたけど、初心者だし想像がつかない・・・!
服装だけでなく、帽子や手袋、靴なども気になりますよね。
・遺跡発掘作業員の服装はどんなものがいい?
・手袋や靴、帽子はしたほうがいいの?他に持って行った方がいいものはある?
など、実際に遺跡発掘作業にあたった経験者の意見を参考にまとめてみました。
遺跡発掘作業員の服装はどんなものがいい?
走り回ったりというオーバーなアクションはないものの、かがみっぱなしなど、同じ姿勢を長時間続けたりと、中々忍耐のいる遺跡発掘作業。
土を掘りますので、服は当然汚れます。
屋外での作業のため、天候の影響も気になります。
そんな地味に身体を使う遺跡発掘作業に適した服装とは?
実際に発掘作業に携わった経験者の意見を参考に、身につけるものごとにまとめてみたいと思います。
遺跡発掘作業に適した服装①:上着とボトム
上下ジャージでいいと思います。
他には、作業服、トレーナーのスウェット、ロングのポロシャツやTシャツなどでいいと思います。
しゃがむ時間が多いので、伸縮しないジーンズはやめた方がいいです。
虫よけと怪我防止のため、そしてなにより日光から守るため、絶対に長袖の方がよいです!
大工さんが履いているような、ダボっとしていて裾が絞られたようなデザインのズボンがいいです。
そういったズボンは収納ポケットが多くて、帽子や手袋、発掘のための道具をしまうのに便利です!
また、冬の服装に関してはこんな声も。
寒いので少し厚着はしますが、通気性の悪い素材のものを着ると、汗で風邪を引いてしまうことがあるため、セーターなどはやめた方がいいです。
中に薄いカットソーなどを着て、上からジャンパーを羽織るのがちょうどいいと思います。
そして女性限定ですが、こんな意見も。
発掘作業に行くときはズボンで行って、帰りはスカートで帰ってくるといいです。
更衣室がない事はほぼないとは思いますが・・・なくても、これなら着替えもクリアです。
夏は特に炎天下での作業となるため、真夏であっても半そでは避けた方がよいようです。
発掘調査のベテランの方でも、ちょっと油断すると直射日光による火ぶくれや湿疹などが出てしまうこともあるようなので、長袖は必須ですね!
遺跡発掘作業に適した服装②:靴
基本は、スニーカー。
コンバースのような薄い底のものは、痛くなるのでNG。
靴底にしっかりと厚みのある運動靴がいいと経験上思います。
調査中、雨が降ることもあるので、長靴は持参していった方がいいです。
泥炭地だけでなく高低差のあるところも歩くので、防水のトレッキングシューズなどが便利です。
長時間しゃがみっぱなしだったり立ちっぱなしだったりするので
靴底が薄いコンバースは足裏が痛くなってくるためNG、ということのようです。
いわゆる運動靴がよいようですね。
長靴は、雨天の際に必要という事もありますが、くるぶしほどの運動靴だと靴の中がジャリジャリになるのでそれを防止するためというのと
雨が降ってきてもいちいち履き替えなくてもいいように、雨天でなくても長靴をはく、という方もいるようですね。
遺跡発掘作業に適した服装③:手袋
軍手や園芸用の手袋がいいです。
雨天の場合は、ゴム手袋が必要になります。
遺跡発掘作業に適した服装④:帽子
つばが四方にある帽子がいいかと思います。
炎天下での作業もあるので、農作業用の、首に日よけカバーがついた帽子がいいです。
また、真夏の炎天下の場合は、こんな意見も。
布製の帽子でもいいのですが、
つばの広い麦わら帽子をかぶって日よけカバーを首の後ろに垂らしたスタイルの方が、通気性がよく若干頭がムレにくいかもしれません。
いわゆる「野球帽」のようなキャップは、前にしか遮るものがないので、炎天下の発掘作業には適しません。
つばがしっかりあって、首の周りも、できれば顔にもカバーがついている農作業用の帽子がよいようです。
遺跡発掘作業で服装以外に持参した方がいいものは?
遺跡発掘作業のための服装について述べてきましたが、発掘作業は屋外での作業の為、天候の影響をモロに受けます。
それぞれの天候にそなえて持参した方がよいものを見てみましょう。
遺跡発掘作業・雨天にそなえたもの
雨天でも作業はあるので、雨具は持参した方がいいです。
遺跡発掘作業・夏の炎天下にそなえたもの
夏は炎天下での作業なので、着替えの予備は持って行った方がいいです!
真夏に作業した時、塩分補給できる飴やタブレットが重宝しました。
持って行った方がよいと個人的に思います。
水分は、絶対に必要です!
夏は、スポーツドリンクも持参した方がよいです。
遺跡発掘作業・その他便利なもの
上記の「服装」のところで、「帽子や道具をしまえるポケットがついているズボンが便利」とお伝えしましたが
遺跡発掘に何度も言っているベテラン経験者は、ウエストポーチに道具を入れているようですね。
また、化石の発掘調査によく行っているという方の、こんなご意見も!
化石の発掘調査に行くとき、いつも
・虫よけスプレー
・時計
・タオル2枚
・方位磁石
・発掘現場の地形図
・ヘラ
・虫メガネ
・化石を入れるケース
などを持参します。
地形図まで持参は、かなり本格的ですね!
化石の発掘と遺跡の発掘は、使う道具も違うと思いますが、ケースや虫眼鏡などは、あると便利そうですね。
遺跡発掘作業員の服装と持ち物まとめ
上記を今一度まとめます。
■上着・ボトム
・ジャージ上下、作業着、トレーナのスウェット上下
・長袖のTシャツ(夏でも半袖はNG)
・ジーンズは、伸縮しないのでNG
・収納ポケットの多い大工ズボン(あるいは綿のカーゴパンツ)が便利
・冬は、中は薄着で上からジャンパーを羽織って調節する
・通気性の悪い素材(セーターなど)は、汗で風邪を引いてしまうのでNG
■靴
・底に厚みのあるスニーカー
→コンバースは痛くなるのでNG
・雨天での作業のため、長靴を持参する
→防水性のあるトレッキングシューズも便利。
■手袋
・軍手
・園芸用手袋
■帽子
・つばが四方にあり、首に日よけカバーがついた農作業用の帽子がよい
・真夏の炎天下では、麦わら帽子+首に日よけカバーを垂らす がよいかも?
■その他持参した方がいいもの
・着替え
・塩分補給できる塩タブレットや飴
・水分
・ウエストポーチ
・虫よけスプレー
・時計
・タオル
・方位磁石
・虫メガネ(必須ではない)
など
以上、実際に遺跡発掘作業員をされた方からの声でした。