チンアナゴの種類や特徴に性格や砂の下はどうなっている?飼育は可?

いきもの・ペット

いつも体の一部を砂に隠しているニョロッとした不思議な生き物・チンアナゴ

その見た目の愛らしさや生態の面白さから、色々キャラクター化されたりして人気の生き物です。

チンアナゴの種類や特徴、性格や生態は?

砂の下はどうなっているの?

チンアナゴは家で飼育できるの?

など、興味深いチンアナゴについて色々調べてみました!

   

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チンアナゴの種類や全長・特徴は?

チンアナゴは、ウナギの仲間!

名前の由来から混乱してしまいそうですが、 チンアナゴは、ウナギ目アナゴ科に属する海水魚の一種。

アナゴもウナギの仲間です。

   

チンアナゴの種類

実は、チンアナゴという名前は、ウナギ目アナゴ科の海水魚の一種で、他にいくつか種類があり

主にチンアナゴ属シンジュアナゴ属に分かれています。

チンアナゴ属は、丸顔

シンジュアナゴ属は、面長顔

という特徴があります。

それぞれの種類と特徴は以下のとおり。

  

チンアナゴ属

■チンアナゴ

    

生息地: インド洋、西太平洋の熱帯域に分布。

     日本では、高知県から琉球列島にかけて分布。

体の特徴: 灰白色の体に、黒い斑点。丸顔。

      漢字は、狆穴子。日本犬の狆に似ていることから付けられた。

      全長は35センチ前後。

  

■ゼブラアナゴ

    

生息地: 主に沖縄の西表島に生息し、他の地域ではあまり確認されていない。

体の特徴: 白と黒の縞々模様。

      全長は35センチ前後。

特記事項: 絶滅危惧種に指定されており、販売されていない。

   

シンジュアナゴ属 

■ニシキアナゴ

生息地:  インド洋・西太平洋の熱帯域に分布。

体の特徴: オレンジと白の縞々模様

      漢字は、錦穴子。

      全長は40センチ前後で体の直径は1センチほど。

性格: チンアナゴよりもさらに臆病

   

■ホワイトスポッテッドガーデンイール 

    

生息地: インド洋、中・西太平洋の熱帯域に分布。

体の特徴: 茶色(または薄茶色)に、白い斑点

      背びれが発達していて他の種類の倍の大きさがあり、体長は70センチ前後

   

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チンアナゴの性格や生態など豆知識!砂の下も気になる

チンアナゴの性格や群れる訳

チンアナゴは、とても警戒心が強く、臆病な性格です。

常に体のほとんどを砂の中に隠して、いつでも逃げられるようにしています。

慣れない環境だったり人が近くにいたり、少しでも危険を感じると頭を出してくれなかったりします。

水族館のチンアナゴたちは毎日の訓練の賜物(!)で人間が四方から見つめていても平気ですが

環境に慣れない超怖がりさんなチンアナゴだと、怖がりすぎてエサも取りに行けず、砂の中に潜ったまま死んでしまうなんていうことも・・・

このため常に群れて生活しており、天敵の魚が近づくと、一斉に砂の中に潜って身を隠します。

 

チンアナゴが同じ向きを向いているわけは?

チンアナゴのエサは、水流に乗って流れてくるプランクトン。

キョロキョロと周りをよく見ていますが、体の下が砂で固定されているチンアナゴは、自分で泳いで捕食しにいくのではなく

目の前に流れてきたものを逃さずキャッチするハンティングスタイル。

このため、プランクトンが流れてくる上流のほうに体をむけるため、同じ方向を一斉に向いているのです。

 

チンアナゴが絡まっているのはなぜ?

これはスキンシップのためではなく、エサを追って動いているうちにいつの間にか絡まってしまう・・というののが理由です。

 

チンアナゴの目が大きいわけは?

ウナギやアナゴは、嗅覚を頼りに生活しているため、鼻が長く発達しています。

しかしチンアナゴの場合、その臆病な性格から基本的に体の大半を砂の下に隠しているため、嗅覚を頼って泳いで捕食しにいくことはありません。

このため、嗅覚よりも視覚的な情報を頼りにすることが圧倒的に多いので、鼻の代わりに目が大きく進化していったと言われています。

 

チンアナゴが砂から出てくることってあるの?砂の下はどうなっている?

チンアナゴが砂から出てくるのは、移動するためですが、エサを捕るのに夢中になりすぎてうっかり全部出てしまう、ということも時々あるようです。

警戒心が強いわりに、エサの前には恐怖心も抜けてしまうんですね。笑

再び砂に潜るときは、とがった尻尾を使って巣穴を掘ります。

チンアナゴの尻尾は、細胞の密度がとても高く、砂を掘るのに役立ちます。

新しい巣穴を掘ったら、いったん顔まで潜ります。

そして、体からでる粘液で巣穴を固めるそうです。

魚の粘液は、本来身を守るために使われるのですが、チンアナゴの巣穴を固める使い方はとても珍しいようです。

 

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チンアナゴって一般家庭で飼育できるの?

チンアナゴは、一般家庭で飼育することが可能です。

ただ、その性格的な特徴などから、「飼うのがとても大変で神経を使う!」という声も多く、飼うのは簡単ではないようです。

飼うときに注意することなどを調べてみました。

 

チンアナゴと他の魚との混泳は避ける

チンアナゴはとても臆病なので、ほかの魚との混泳をしてしまうと、砂から出てこなくなり、エサを食べられず死んでしまうこともあります。

他のニシキアナゴ、スポッテッドガーデンイールなどとは共存できます。

 

チンアナゴを飼育するために必要なもの

必要なものは、以下です。

  

■水槽 

30センチ水槽で2匹45センチ水槽で4匹60センチ水槽で8匹が目安と言われますが

水質が悪化しやすいことを考えると、60センチ水槽で3~5匹くらいにとどめるのが妥当という声もあります。

一気に増やすのではなく、様子を見て少しずつ個体を増やした方がよさそうです。

また、壁面をマジックミラーにすると、ストレスを軽減してあげることができるようです。

  

■フィルター

種類は問いません。

浮遊するエサを食べるので、底にたまったエサを巻き上げるくらいの水流に調節します。

  

■ヒーター

チンアナゴは水温の変化に弱いため、23℃~25℃を保つよう設定します。

  

■底砂

砂の厚みがありすぎると水の流れが悪くなり、底の環境の悪化につながるので、砂は15~20センチほどの厚みに調節します。

体が傷つかないよう、角がなく粒の小さいサンゴ砂にすること。

常に砂に潜っているため砂が汚れやすいので、まめにメンテナンスが必要

は、定期的に砂を耕すように浮かせてから、フンや異物をネットで除去を。

  

■水槽の蓋

臆病な性格ゆえ、水槽から飛び出してしまうこともあるようです。このため、蓋は必須。

  

■エサ

野生のチンアナゴ好き嫌いが激しく、ブラインシュリンプなど生きたエサを食べます。

難易度は高いが、人口のエサも食べさせることもできるようです。その場合、浮遊性ではなく沈下性のものを選びます。イトメなどの冷凍エサなど。

エサの頻度は、水質汚染防止のため、1日2回2分で食べきれる量にとどめること。

 

チンアナゴを飼育する前に整えるべき環境

水槽で飼育するには、フンを無害化するバクテリアが必要ですが、作って水をはったばかりの水槽にはバクテリアがいないため

チンアナゴを入れる前に、テストフィッシュを1か月ほど飼育する必要があります。

チンアナゴを入れるまでの流れは、

  

①水槽をセットする

②人工海水を入れる

③フィルターで水の濁りを取る

④テストフィッシュを1か月飼育

⑤チンアナゴを徐々に増やしていく

という、かなりの前準備が必要です。 

この段階で、ちょっと心が折れそうになります・・汗

 

チンアナゴを飼育した場合の一般的な寿命は?

チンアナゴの寿命は大体、3~5年のようです。

家庭での飼育は管理が難しいため、エサ不足と水質の悪化で弱りやすいようです。

食べ残しやフンの除去、水の入れ替えなど、定期的にメンテナンスしてあげることが少しでも寿命を延ばしてあげることにつながります。

 

チンアナゴの価格や購入できる場所は?

価格

お店によって前後しますが、1匹1500~3000円が相場のようです。

 

購入できる場所

店頭での販売はあまりなく、主にお店でのお取り寄せやネットでの購入になるようです。

 

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まとめ

チンアナゴの種類や特徴、性格や生態などの豆知識、飼育方法などまとめました。

飼うのは、本当に覚悟が要りそうです。

飼うなら、ちゃんといい環境で大切に育ててあげたいですし、環境が整いやすい水族館で元気に育っているのを時々見に行くのがよいなあと個人的には思います^^;

 

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