「呪術廻戦」の東京校・京都校交流戦に続く、「起首雷同」、通称「八十八橋編」。
呪霊による不審死が相次ぎ、その被害者が同じ中学の出身であることが判明することから始まるこの話。
この中学校は、伏黒恵の卒業した学校だったのですが
在学中、伏黒恵は地元の不良たちをボコった「札付きのワル」だったことが判明します。
「伏黒ってむやみに暴力ふるう元ヤンだったの?!」と、
今の冷静な彼からは想像もつかないエピソードなのですが
伏黒が不良をボコった理由は、実はただの憂さ晴らしによる暴力ではなかった?!
伏黒恵が不良をボコった本当の理由を、ボコったシーンの前後の場面から探ってみたいと思います。
【呪術廻戦】伏黒恵が不良をボコった本当の理由は?
まず、中学時代の伏黒恵が地元の不良をすべからくボコった事実が判明した経緯と、ボコった当時の状況を簡単に。
「呪霊により不審死を遂げた3人の唯一の共通点は、同じ中学校の出身」
ということが判明し、「さいたま市立浦見東中学校」に調査に向かう、虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇の1年生ズ3人(+補助監督の新田さん)。
中学校に到着した3人が校内を歩いていると、タバコを吸ってヤンキー座りをしている、素行不良な生徒2名が。
話を聞こうと近づきかけた3人を見た不良生徒×2は突然
「お疲れ様です!!」
といって90度の角度でペコーッッ!
虎杖と釘崎は自分のオーラがすごいからだと勘違いしますが、
実は、かつて自分たち不良をフルボッコにした伏黒恵に対しての敬礼でした。
この2人によって、伏黒恵はかつて中学校時代、地元の不良をほぼ全員フルボッコにしていたことが判明します。
時間は遡り、こちらが中学校時代に伏黒恵が不良たちをボコったシーン。
伏黒恵はこの時、
他人と関わる上で最低限のルールは、「お互いの尊厳を侵さないこと」。
オマエら(不良たち)は相手の尊厳に無遠慮に立ち入って、怖がる相手にエラそうに威張った。
さぞ気持ちよかっただろ。
次に俺の前でまたやったら殺す。
と言い捨ててその場を去ります。
この言葉を聞くと、一見、不良たちが伏黒恵にエラそうに振舞って気分を害させたようにみえるのですが・・・
不良はこの伏黒恵の言葉を受けて、
俺ら、オマエに何かしたか・・?
と言います。
ここでちょっと疑問がわきます。
伏黒は、不良に直接何かされたわけじゃないの?
じゃあ、何のためにフルボッコにしたの?
伏黒が言った「尊厳に無遠慮に立ち入られた」て、じゃあ誰のことを言ってるの?
そうなんです。
この不良の最後の言葉で、
伏黒恵は、自分自身が直接何かされたから不良をボコったのではないことが判明するのです。
では、誰のため・なんのために不良をボッコボコにしたのか?
ただムシャクシャしたから憂さ晴らしにボコっただけなのか・・・?
このあと、伏黒恵はお姉さんの津美紀に呼び止められ、叱られるのですが
このシーンの前と間で断片的に映るシーンを合わせると、
・伏黒恵が言った「尊厳に無遠慮に立ち入られた」人間とは誰を指しているのか
・なぜ伏黒恵が不良をボコったのか
が見えてきます。
【呪術廻戦】伏黒恵が不良をボコった理由は自分自身のためじゃなかった?
伏黒恵が不良をボコったシーンのあと、
ちょっと大人しそうな生徒3人が、なにやら話しているシーンに替わります。
そしてその中の生徒のひとり(めがね君)が、
僕はオマエらのパシリじゃないって、今日こそは池澤たちに言ってやる・・・!
とドモりながら言います。
他の2人も、この「池澤たち」にビビっていることから、「池澤たち」は大人しい生徒を脅す素行の悪い生徒たちであるらしいことが判ります。
ここで
この池澤たちってもしかして
伏黒がボコったあの不良たちのことなのでは?
と一瞬思うのですが、
池澤たち = 伏黒がボコった不良 であるかはまだ決定打がなく、この時点ではまだ確信がありません。
次に場面が変わって、その大人しい生徒3人の側を通り過ぎた伏黒恵を、伏黒の姉の津美紀が呼び止めます。
(伏黒の暴力沙汰を咎めるため)
その時、大人しい生徒3人は、窓の外で「伏黒がボコった不良たち」が倒れているのを見つけて
あそこで倒れてるのって池澤たちじゃない?
と驚く様子が描かれています。
このシーンです。
(赤い矢印の人たちが、大人しい生徒3人組)
ここで、
大人しい生徒3人が言っていた「池澤たち」は、 伏黒恵がボコった不良たちであったことが判明するとともに
伏黒が言った、不良たちが「尊厳に無遠慮に立ち入った」人間とは、この大人しい生徒のひとりだったということが明らかになります。
「俺は不平等に人を助ける」と言ったり、野球編で出塁している仲間のために送りバントで自分を犠牲にしたり
人の事を考えて動く冷静で合理的な今の彼と
「不良を一方的にボコる」という短絡的な行動のあまりのギャップに違和感があったのですが
この一連の流れでわかったのは
実は不良をボコったのは、
人を理不尽な目に遭わせる不良の傲慢さが許せなかったというのが動機だったということ。
中学時代の伏黒は、「悪人も、それを許す善人も嫌いだ」と考えており、
「俺が誰を助けるっていうんだ」と思う程に、自分自身を肯定できていませんでした。
自分自身を肯定しない人間は、「誰かを助けたい」などとは考えません。
ですので、このボコった事件に関しても、
道理を無視する奴らが単にムカついたからボコっただけで、
伏黒本人は別に「助けよう」などとは考えていなかったのでしょうが
「人の尊厳を踏みにじるやつが許せない」
という考えは、人をどうでもいいと思っていたら出てこない考えです。
このころから伏黒は、「助ける」という自覚はないながらも
「理不尽な目に遭った人を見逃がせない = 不平等に人を助ける」
という価値観を根底に持っていたというのがわかるエピソードです。
なおこちらのエピソードは、アニメでは第22話「起首雷同」、漫画原作では第7巻に出てきます。
【呪術廻戦】伏黒恵がボコった本当の理由!実は自分の為じゃなかった?まとめ
■伏黒恵が中学時代に不良たちをボコった理由は、弱い立場の人間に対して理不尽な事をして威張っている不良が許せなかったから
⇒つまり、自分自身の憂さ晴らしのための暴力ではなかった
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